期せずしてプロマネ募集みたくなってしまった前回のブログ、ありがたいことに何人か声をかけて頂き、かといって当社には本格的に人を雇うような余裕もなく(今期も役員貸付(会社の現金が足りないので社長(ぼく)とかからお金を出すやつ)の話が出ている)、それでも条件が合う方がいて、秋から外部スタッフとしてお手伝いをしてもらっています。@niwaken です。出版ではなくガチでソフトウェア開発のプロジェクトマネージャーです。
どんなことをしてもらっているかというと、ひとことで言えば「すぐにでたらめなルバートで進行してしまう鹿野に対するメトロノーム」。
去年は1冊しか出せず今年も夏にNo.1が出た時点で「生きてたのか」と思った方もいるであろう『n月刊ラムダノート』のNo.2を皮切りに、7月に出たばかりの原書をいちはやくβ版として発行した『研鑽Rubyプログラミングβ版』、そして章構成の見直しと図の全面書き換えを含む『プロフェッショナルIPv6 第2版』という具合にいきなり進捗を出していく系の出版社になったのは、@niwaken にきちんとスケジュールを見てもらったおかげです。もちろん根本的には著者のみなさんの原稿あってのことなんですが、それを本にするまでの段階でボトルネックとなっていた鹿野の作業に @niwaken がリズムを与えてくれたおかげで、正直タイトな日程だけどここまでなんとか破綻なくやれています。とくに『研鑽Rubyプログラミングβ版』では、ぼくがまったくできなかった「原稿を見つつ翻訳者である角谷さんの進捗に目を配る」までやってもらえて本当に助かっています(βなので現在進行形なのです)。
いや、「原稿を見つつ著者の進捗に目を配る、ってのはふつうの編集者の仕事なわけだが、それを任せてしまっておまえは一体なにをやってるんだ?」という疑問もあるでしょう。もっともです。ぼくも自分がそれをできずになんで編集者できているのかよくわからない。できていないのかもしれない。まあ、そのへんの話は前回のブログで書いたとおりなので、そちらを見てください。逆にいうと、@niwaken は編集者ではなく本業はソフトウェア開発者なわけだけど、そういう「編集者っぽいこと」をやってもらえているので、これも別のブログで書いたとおり、やはり今ますますソフトウェアみが増している書籍という商品を作るうえではプロダクトマネージャーとプロジェクトマネージャーを切り離して考えるというのが一手なんだろうな、という思いを新たにしています。
@niwaken には、ラムダノートのもう一人の社員である高尾が鹿野の適当さに呆れている様子をライブで見ていただきながら、来年も引き続き助けてもらうつもりです。しばらくはいい感じに新刊情報をお届けできるんじゃないかなと思います。