golden-luckyの日記

ツイッターより長くなるやつ

一人でアドベントカレンダーを書いている

去年に引き続き会社の近況報告をしようと思ってpyspaアドベントカレンダーにエントリしたけれど、今年は会社の話はやめて、メタアドベントカレンダーを書きます。

今年は一人でアドベントカレンダーをやることになり、とりあえず6日間、必至で書き続けました。毎日、2時間くらいは溶けています。著者の人はこういう気持ちなのかなと思いました。

もっとも、この一週間はたまたま本業のほうでも執筆仕事を2つ抱えていて、アドベントカレンダーの執筆はそのための格好の素振りになっていた気がします。 みなさんも経験があると思いますが、文章を書くときには、とにかく書くしかありません。 書かない時間が少しでもあると脳が止まってしまう。 しかし、同じ内容についてずっと考えているのは無理なので、なんでもいいから書き始めて、なんでもいいから書き続けるしかありません。 この状況をぼくは「素振り」などと呼んでいます。

今週は、アドベントカレンダーを素振りにすることで、執筆のお仕事を乗り切れました。それがさっき終わったところ。

来週の本業は編集制作の佳境なので、たぶんアドベントカレンダーの執筆とは両立できません。 今週末にどれくらい書きためられるかで、この一人アドベントカレンダーの成否は決まりそうです。

さて、そもそもなんで一人アドベントカレンダーをやることになったかというと、渋川さんが「会社アドベントカレンダーが一瞬で埋まった」という話をしているを聞いて、Qiitaのアドベントカレンダーには企業という概念があることを知り、「それなら当社も一瞬で埋められるのでは?」と変な気を起こしたからなのです。

ただ、これは理由の半分でしかありません。 さらにもとをたどると、「ラムダノートは良い本を作ってはいるけれど、本の売り上げだと経済的な基盤が危ういので、もうちょっと手堅い仕事ができるってことをアピールしろよ」という大株主の意向があったのです。 この意向が下されたのは夏過ぎに開催された臨時株主総会(という名のランチ奢られ)の日のことでした。

実際、年度末になって会社の現金が本気でまずい状況になりそうな状況が発覚してしまい、まだ予断を許さないのだけど、読者の皆様のおかげで少しだけ息を吹き返しました。 いやほんと正直なところ夏ぐらいのぼくの皮算用だと前年よりも順調に推移している感触だったのですが、今年の4月に創刊した『n月刊ラムダノート』に全力投入しすぎて受託のお仕事を取らなかったからか、あるいは単純に5年目の危機というやつなのか、大株主の予感どおりになり、大株主やっぱすごいなと思いました。

で、いわゆる「手堅い」お仕事を増やせばいいかというと、それはそれでまずくて、なぜなら出版業界は単価の相場が低いからです。 低めの単価でたくさん仕事を受けてしまうと、自社の出版活動が本気で滞ってしまう。

つまり、当社(というかぼく)が実際に請け負える仕事はというと、ドキュメントに関する「人海戦術が効かないような力仕事」ということになります。 適当なツールや知見が存在しないので腕力がいるけれど、業務フローに落とし込めるわけでもないので人手を増やしても解決できないような仕事です。

で、株主の人は「そういう仕事やれよ」といいました。 加えて、そういうお仕事を営業で取りに行く余裕がないのも知っているので(なぜなら『n月刊ラムダノート』の編集に忙しいから)、「ブログとか書いてアピールしろよ」みたいに言いました。

個人的にも、自分が企画する本ばかり作っているとスキル(それがあったとして)がたこつぼ化するので、特殊な挑戦が必要になるような仕事を積極的にやってみたいという気持ちがあります。

そんなところで渋川さんの会社の話を聞いたのがトリガーになり、Qiitaの企業カテゴリーでアドベントカレンダーを立ち上げて一瞬で埋めるに至りました。 今日までは低レイヤの話をしたので、明日からはもうちょっと高レイヤでドキュメント技術の話を続けます。 ラムダノートの技術 アドベントカレンダーを見て、なんか相談できるかなと思った方は、ご相談ください。

明日のPyspaアドベントカレンダーあきすて氏です。