ある出版社が電子書籍の直販サービスを一方的に打ち切るというニュースが今日あり、自分は前にその出版社で編集者をしていて、打ち切られることになった電子書籍の直販サービスにもわりと近いところにいたし、たぶんぼくが作ったいた本は、その電子書籍の直販サービスでいまだにとてもよく売れているはずで、それなのにどうやら著者や訳者に一切の連絡もなく打ち切られたらしく、まあ、一カ月前にくだんの直販サービスを立ち上げたぼくの先輩であるフルスタック編集者がやめたことを考えると、遅かれ早かれこうなるのは目に見えていたので、このニュース自体にまったく驚きはなかったんだけど、こうやってその日がくると、あのときの編集チームを社内政治にからめてつぶした人たちにはほんとうにあきれるし、当時のポジティブな気持ちとか、誇らしさとか、楽しさとか、そういうのを思い出してしょっと憤慨するし、でも、こうしてぼくは自分で編集チームをまた持って、本を作り、売っているのです。